2022.11.02 / UOZU
PORTER CLASSIC
「KOGIN」
TAILORED JACKET
刺し子という文化
こぎん刺しとは
青森県の津軽地方に伝わる伝統的な刺し子。
江戸時代の庶民たちが傷んだ布の補強や防寒のために生み出した技法です。
一針一針、一面に果てしない時間をかけて刺し縫いをしていきます。
「ものを大切にする心」から生まれた「刺し子」
それをランダムな柄に落とし込み、1から作り込んだこぎん柄。
従来の刺し子とは一味も二味も違う味のある風合いのに仕上がります。
ポータークラシックの表現する「KOGIN」
不均一な刺し子の中に愛嬌があること
ブルーの糸の1本1本違う濃淡
ガーゼのように柔らかい生地
それぞれのムードがオーケストラのように調和し、
海外のテキスタイルブランドには絶対にできない魅力があると思っています。
最大の魅力の一つの柔らかさ。
ここまで刺し子された生地にはハリ感が出て、着た時に硬さを感じます。
着る人のことを考え、洋服を愛しているからこそ体に馴染み、
肩肘張らずに綺麗なシルエットを実現しています。
これは当たり前ではなく特別なこと。
スカーフを巻いて文化の香りも漂わせるとさらに素敵に。
シルクの艶が全体を引き締めます。
自分の世界のアイディアが枯渇しないよう、映画や写真、アートと
ファッションを結びつけることは本質だと思います。
空想の中でありとあらゆる学問や世の中の事象に、
自分の着こなしを重ね合わせる。
吉田克幸氏の夢はこの芸術を後世に繋げること
「まずは着てみてよ。そしたらわかるから。」
その思いが乗り移った洋服たちもまた言う。
「見て見て」
出会うのではなく呼ばれるのです。